「マッド★ブル34」 全27巻 井上 紀良、小池 一夫 うわ~~~ッ!どうしてキンドルアンリミテッドで無料で読めるの~~~ッ! 【マンガレビュー】
kindle unlimitedにて、2017.06.19~07.01くらいに読了。
2017年9月18日
こンなショッキングなツイートがあったので思わず追記……
実は、最近、「ン」を使うのやめてるんだよー♪(´ε` )
— 小池一夫 (@koikekazuo) September 8, 2017
なンてこったい……
1985-1991連載の、初期のヤングジャンプを支えた名作コミック
名作、と書いたがいわゆる一般的な名作とはちょっと違うかもしれない。
だが紙面から迸る圧倒的なパワー、バイオレンス、エロティシズム。
そして溢れんばかりの小池一夫節。
これらを驚異的な画力で描き出す井上紀良。
第一級のエンタメマンガであることは間違いない。
面白くないわけがない!!
当時これをこっそり立ち読みしていた僕少年は、「アメリカの警察こえー、やべー、(エロい……)」と打ち震えたものである。
舞台はアメリカの超犯罪多発都市マンハッタン
名物警官スリーピーが縄張りである34分署管内の娼婦たちからカスリを取って仕切っている。
だがそれは彼女たちを守るためだった。
受け取った(掠め取った)ワイロは全て現役、引退後を問わず彼女たちのために使われた。
(ただでヤッたりするのはまあご愛嬌)
そこに若くて正義感の塊であるダイザブローがコンビとして加わって……
あとはもう、アクション、アクション、エロス、エロス、アクションである。
悪人達はみな内臓ぶちまけながらド派手に死ぬ。
女たちはみな気持ちよく脱ぐ。
(当時の中高生は大興奮。笑)
また小池御大の油の乗り切った時期の仕事であるからして、主役だけでなく悪役も実にキャラクターが立っている。
そいつらとのバトルは時に頭脳戦であり、色仕掛けであり、力任せのど根性バトルである。
頭脳戦といいつつも、深く考えてはいけない。
エディやダイザブローが「はっ、○○だから☓☓なンだ~~~~ッ」と叫んだら、それで納得するのが小池ファンの嗜みなのだ。
そしてもちろん、主人公たちは少々身体に銃撃を受けようが、爆弾でぶっとばされようが、ビルの下敷きになろうが、全然平気である。
いや一応「ぎゃあああー」とか「死ぬぅ~~~~」とか叫んだりはするのだが、手足に風穴を開けられようが、来週には治っている。
それでいいのである。
そうでないと困るだろ?
気は優しくて力持ち、そしてドスケベ。実は頭もいい。ついでに不死身。
そんなキャラクターをあまり見なくなったような気がする今日このごろだが、この作品の中には主人公を始め、むせ返るほど溢れている。(悪人の場合は優しくはないけど)
ただしやたらと股間の陰毛に手榴弾を結びつけてるのを見せて相手をビビらすというシーンが何回もでてくるのはいかがなものかと思った。いや面白いからいいんだけど。
まさに古き良き時代の痛快娯楽アクションマンガ。
kindle unlimited会員の方ならぜひ。
会員じゃなくても「最近エ○クチオンしてないなあ」などという方もぜひ。
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