【読書術のおすすめ本】 アウトプットを意識せよ 「READING HACKS!」 原尻淳一 【一般書籍レビュー】

2018年3月31日

読書して終わりじゃもったいないお化けが出るヨ!度:★★★☆☆
2017.05.13 kindle unlimitedにて読了(現在はアンリミ対象から外れているようです)。

 

ライフハックという言葉を広めることの立役者の一人であると思われる原尻淳一氏の読書方法に関して書かれた一冊。

 

READING HACKS!
東洋経済新報社 (2013-05-02)
売り上げランキング: 71,679

テーマを一言で書くならば、読書はアウトプットを意識して行え、である。

 

 

このこと自体は比較的珍しい主張ではない。
だがこのテーマにお得意のハックネタ、すなわちちょっとした創意工夫を絡めながら論を展開していくところが面白い。

ここでいうアウトプットとは、主にビジネスの現場でのアイディア創出や実際の結果を表す。いわゆる実績や実利といったものである。

当然娯楽や気晴らしのための読書論ではないし、それらを否定するものでもない。
(僕としては、読んで気晴らしや心の安寧が得られたならば、充分な実利があったといいたい)

また直接的な実利がなくとも、何らかの形で読んだ記録を残しておくこと、読書ノートやブログに書評を書くこと(今やってますね)も、アウトプットである。

つまり

 

「読んで終わりにするな」、いや「読んで終わりにしてはもったいないよ」

 

 

という主張である。

 

ここに絡めるハックネタだが、以下のようなものが面白かった。

・首や肩が疲れる前に湿布を貼っておく

・集中スイッチを入れるために、五感を刺激するものを探しておく
(例) 音量を落としたインスト音楽

 

ちなみに僕はAmazonミュージックでスムースジャズをずっとかけている。
(フュージョンだとかっこいいギターソロやバカテクのスラップベースなどに聞き惚れてしまう可能性があるため)
テクノもいいが、YMOがかかると興奮してしまうお年頃だし。
クラシックはけっこう音量調整が難しい。
ニューエイジやメディテーションは眠くなる

 

 

・自宅を「ホームライブラリー化」せよ
自宅に大きな書棚と読書のためのちょっといい椅子を置けと。

 

これに関しては僕はその環境を構築しつつ在る。
ただし僕の大きな本棚は自宅にはなく、Amazonのサーバーの中にある。現時点で3700冊ほど収納している。
それらは手元のスマホやPCにすぐに呼び出せる。

ではネット環境がなかったり、Amazonそのものが潰れてしまった場合はどうするかについては、「気にしてもしょうがなくね?」ということを別記事に書いた。

 

 

いいイスに関してはまだ入手していない。だってお高いですし。
現時点では昔買った1万円くらいのPCチェアに、評価の高かったボディドクターのクッションを座面と背中に起き、リクライニングさせて足は丸いすに座布団を載せたものをオットマンがわりにして、その姿勢で7インチタブレットで読むのが一番リラックスできる。

 

 

リラックスできすぎて眠くなるが、そのときには寝てしまえばいい。
こんな「私の読書スタイル」に関しては別記事参照。

 

 

 

「速読」と「読書キットの携帯」のススメ

 

 

この本では一般的で具体的な読書テクニックとして、上記のものを勧めている。

速読に関しては、非常にシンプルな方法で、目次を熟読してあとは必要な箇所だけ飛ばし読みをする、ということだけ。
まさにビジネス的な実利を追求するスタイルに合っている方法だと思う。

 

ちなみに僕の現在の速読スタイルは、目次も含めて適当に流し読み、である。
端末の端っこを、一定リズムでタップするようにして流し読みしていく。
そんな読み方をしたとしても必要な場所は必ず目にとまるはず、と信じている。
もし目にとまらなかったらとしても、やっぱり「気にしない」。

 

読書キットの携帯とは、早い話が本と周辺グッズをひとまとめにして持ち歩くことである。
小さなポーチの中には文庫や新書が2冊程度。それに3色のポストイット、いろとりどりのペン、スケッチブック、などなど。
もちろん僕の場合はスマホひとつで準備はいつでも万端、である。
まさに電子書籍バンザイ、だ。

 

 

集中するために「プチ家出」を推奨しているところも面白い。

 

 

わざわざ本を読むためだけに、ホテルや温泉に行くのである。
これはさすがに僕の場合は、せいぜいマックが精一杯だ。スタバはお高いので……

なお多読に関してはショーペンハウアーの「読書について」より引用し、「自分で考えることをやめてしまう危険性について触れている。
これは確かにただひたすら読むだけだとそういう危険性があることは、僕もなんとなく自覚している。

 

しかし最後に丸谷才一「思考のレッスン」からの引用「まとまった時間が在るならば本を読むな。物を考える時間にしろ」という主張で終わる。
やはりこれは、ものを考える事がアウトプットの最初の一歩、ということだろう。
(でもまとまった時間があったら積み本崩したいよねー)

 

 

結論として、最後までアウトプットに拘った読書法を紹介する、良書だった。

 

 

なおこの本が最初に出版された2008年では今ほどスマホも電子書籍も普及しておらず、その辺の時代性はこちらで考慮する必要があるだろう。

この本には文庫化にあたって加筆された新版がある。

 

読書HACKS! 知的アウトプットにつなげる超インプット術 (講談社+α文庫)
原尻 淳一
講談社
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(でも電子書籍化もアンリミにもなってないので、加筆内容は確認できていない)