姉弟の秘め事(ご近所周知済み) 「時計じかけの姉」 第1巻 いけだたかし 【マンガレビュー】

2017年11月5日

ご近所おおらかすぎだろ度:★★★☆☆

天才時計技師で変態で肉肉しいお姉ちゃんが美少年な弟をいろいろとアレするというお話。

正確には

とある寂れた商店街でひっそり働く天才時計技師の晶、そしてその町で男娼をしている高校生のミナト。二人の姉弟には他の誰にも言えない秘密があった。
晶に恋する幼なじみで電器屋のツグジは、どうにかして二人を真っ当な道へ導こうと奔走するが――。
エロスとタナトス渦巻く商店街スラップスティック、開幕!

幻冬舎Webサイトより

 

こんなお話である。
姉弟の秘密といったって、ほとんど第一話で明かされるのだが。

お姉ちゃんはいろいろとぶっ壊れている。
弟も時々物理的にぶっ壊れる。
そう、機械じかけなのは弟の方である。

でも周囲の人達は、幼馴染でお姉ちゃんに恋する元ヤンのツグジくんも含めて、極めて牧歌的ともいえるくらいほのぼのしている。

それはもしかしたら「商店街」に生きる人々だからなのか。
少しづつ衰退していく「商店街」というシステムに最後まで残る、人の思いというようなものの残り香なのか。

 

このように退廃的ぶっ壊れ姉弟と、黄昏感漂うまったり商店街という対比はとても面白い。

面白いとは思うが、僕にはどうしても違和感が払拭できない。
なぜなのかうまく言語化できないが、一度読んだだけではどうにも世界観がしっくり来なかった。

そういえば背景は第1話でほぼ明かされているが、どうしてそうなってしまったのかという真の動機や事情は隠されている(そりゃそうだ)。
それが明かされれば、違和感の正体もわかるのだろうか。

ということで続きをセールでぜひ、などといつものように締めようと思ったのだが……

 

僕にとっては基本的にはどうでもいいことなんだけど

アマゾンでは一般のカテゴリに入ってるけど、事実上18禁じゃないですかねコレ。
とは思うけどもっとヤバイ「少女」マンガとかごろごろしてるから、今時はまあ許容範囲なんですかね。

おっとここまで書いて違和感の原因の一つに気がついた。

これ本番シーン描かなきゃいいのに、と思った。
せいぜい朝チュンくらいにしておいて。
そういうほうがより変態性が際立つ気がするんだけどな。
まあ気のせいかも。

 

……もう一回読み直してみた(僕にとっては珍しいこと)

やっぱり本番シーンいります(朝令暮改)。
無いと半分以上シーンカットなっちゃうもの。

それに作者あとがきからも分かるように、どうやら読者に新たな扉を開いてほしい模様。
まあ本当の姉弟の秘密に迫るのにきっと必要なんでしょう。

ということで、なんだかんだ言いつついろいろと考えさせてくれる良い第1巻でした。

あ、僕の新しい扉はまだ開いてませんよ(笑)

 

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