多人種・異文化・多様性社会における正義とは 「オフィス北極星」 第1巻 真刈信二 中山昌亮 【マンガレビュー】

2017年11月5日

訴訟社会はイヤだ度:★★★☆☆
1993~1998年、『週刊モーニング』連載作品。

 

多様性社会は本当に多人種や異文化を許容しているのか

20年前の連載当時から、いやそれよりもずっと「訴訟社会」だったアメリカを舞台に、リスクコンサルタントの時田が訴訟問題、というよりはむしろ「文化摩擦」の問題にとりくんでいくという話。

 

主人公の時田は、日本の大手損害保険会社の、現地駐在員だった。
すなわちエリートである。
通常であれば数年後には日本に戻って本社の中枢を駆け上っていける人材だった。
そんな彼は、とある訴訟問題を契機に、独立系リスクマネージャーとしての道を歩み始める。

 

いやいやそのまま会社にいろよ……
当時の若い頃の僕ならばいざしらず、今読み返してみるとそう思わざるをえない。

でも現実を見てみても、エリートとして会社でやっていける人は、独立したらもっとやっていけてしまうんだよね。
ということでこれは嫉妬である。

 

それはさておき、アメリカは昔から本当に、嫌になるほどの訴訟社会だ。
弁護士もあまりまくっていて、その中でも上下の格差が凄まじい模様。
今の日本もそうなりつつあるという噂も聞くが。

 

あまりにも人種、文化が混じりすぎていて、一般的な常識や慣習みたいなもので「なあなあで解決」ということができないから

というのが原因の一つだ。
だから訴訟で解決する。
解決するというよりは、無理やり解決に持ち込む。

解決のための考え方はアメリカ人、それもどちらかというと白人寄りの論理で、である。
だからマイノリティはいつも敗者だ。

主人公の時田は自身の安定を捨てて、正義感をとった。
マイノリティの味方であろうとしたのだ。

 

だが彼自身も自覚しているが、それは正義感からだけではなく、

実はそういう仕事が面白いから

というのもまた本当のことだった。

この点は素直に羨ましい。
僕も面白い仕事がしたい、と思う。
そして今まで読んだ本から、「どんな仕事でもおもしろくできる」という学びも得てはいる。

……とはいうものの、なかなか現実はそうはいかないですよね~。
でも諦めずに僕も、今やってる仕事をできるだけ面白くて社会貢献になるような仕事になるようにがんばっていきましょうかね~。

ということで、僕ががんばれるように、さっさと続刊をセールしやがってくださいませ>Amazon様