確かに人生は不公平だ。でもそれが何か? 『小さいことにくよくよするな』 リチャード・カールソン 【一般書籍レビュー】
あああ、小さなことにくよくよするなとか言われちゃったよ、どどどどうしようどうしよう……度:★★★★☆
そう、僕なんかは「小さなことにくよくよするな」と言われたことに対してくよくよしてしまうという、とってもセンシティブな男(ヘタレともいう)。
だがそれは僕だけじゃない。
本書は全米で500万部のベストセラー、らしい。
ということはアメリカにも小さなことにくよくよしている人が500万人以上いたということ。
なるほどアメリカ人だからといってみんながみんな、ドミノピザをペプシで流し込みながらエミネムやブルース・スプリングスティーン聴いてストレス発散してるわけじゃないんだな(偏見)
本書は、基本的にはまあよくある自己啓発本である。
こういうのは自分なりにピンと来たものをそこそこ取り入れればいいと思っている。
あんまりガチにポジティブシンキングとかするのは危険だと思うしね。
本書の内容を2行で表すならば、こうである。
一、小さいことにくよくよするな
二、すべては小さなことだ
それでは以下、僕なりに取り入れてみようかなと思ったこと10選。
考えや悩みごとが雪だるまのようにふくらむ前にストップをかけること。
確かに僕たちは自分で自分の悩みを妄想によって大きくしがちである。
親切な行為は実にすばらしいことではあるが、なにか人にしてあげたことを黙っているほうがもっと感動ものだ。
仏教/禅ではこれを「陰徳を積む」などといいますね。
幸せになるには水に流すこと、こっちから手を差し出すこと。ほかの人たちに勝ちをゆずること。
「負けるが勝ち」とはこのことだ。
人生は不公平だという事実を認めると、自分を気の毒がらずにすむようになり、いまもっているものを最高にいかそうと自分を奮いたたせるようになる。
僕はいつも思うのだが、現代の日本に生まれただけでも世界的にはとてつもなく恵まれている方だ。
そんな日本で勝ち組だとなんだの言うのは、セコイにも程がある。
むかつく相手を、幼児か百歳の老人だと想像する。
でも幼児は許せても老人はなんか許せないときもあるよね。
長く生きてきておいてなんじゃそれは!!、みたいな。
確かに100歳まできたらそういうのはもう感じないでしょうけど。
いやまず自分がそういうジジイにならないようにするのが肝心ですかね。
この世の全員に認められるのは不可能だという事実を受け入れる時期が早ければ早いほど、生きやすくなる。(中略)皮肉なことに、人から認められなくてもかまわないと思うと、かえって人は認めてくれるようだ。
僕も人から認められなくても構わないと思うようにしているんですが、まだ人が認めてくれないんですけど!?(憤怒
いま、リラックスできるのだ。リラックスしている人たちが仕事の業績を上げている事実を思い出すのもいい。リラックスと創造性は仲よしなのだ。
よっしゃ、フランキーゴーズツーハリウッドの「リラックス」を歌おう!(違
幸いにも、幸せになる道はある。ほしいものではなく、もっているものに意識を切り替えるのがその鍵だ。
足るを知る、ということですかね。
私たちは世界を変えることはできないが、ちょっぴり暮らしやすくすることはできる。私たちがしなければならないのは、小さな親切をたったいま実践することだ。
一日一善、でいきましょうかね。
自分を債権者とみなして最初に自分の取り分を確保せよ、先に自分の取り分を確保すれば、みんなに支払えるだけのものは入ってくる。
自分の取り分とは、自分がしたいこと、自分の夢のために使う時間のこと。
確かに暇ができたらやろうなどと思っていても、そんな暇は一生やってこない。
繰り返しになるが、本書のメインテーマを最後にもう一度。
一、小さいことにくよくよするな
二、すべては小さなことだ
売り上げランキング: 20,770
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません