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エロい、ではなくてエロス。そして青春 「僕らの変拍子」 全1巻 冬目景 【マンガレビュー】

2017年11月5日

デビュー当時の画風は、わりと普通だったんですね度:★★★☆☆

しかしどうしてこう冬目景さんの描く制服少女にはエロスが溢れているのだろうか。

エロい、じゃなくてエロスであるというところにご注意。

1992年から94年にかけて発表された初期作品集。

手を傷めたためにピアノを辞めた柳川は、早々に大学への推薦入学を決め、退屈な毎日を送っている。帰宅途中、廃屋に人が出入りしているのを見かけ中へ入った柳川は、少女に声をかけられ、ある物をもらう。その少女、有島との出会いに柳川は……!? 冬目景デビュー作「六畳劇場」を含む全7編を収録した初期作品集。

アマゾン作品紹介ページより


情感あふれる絵とストーリーでおなじみの、冬目景さんの初期作品集。
どの作品も、短いページの間にぎゅっとエロスと青春が詰まっています。
(そうじゃないのもあるけど)

では収録作を見てみよう。

「僕らの変拍子」

表題作。
あるものってのはアレです。直接的な言及はないけど、使うだけだと罪にならないけど、持ってると罪になるという謎の法規制されたアレです。

僕としてはアレの功罪とか解禁がどうとか別にどうでもいいんだけど、アレを解禁させようとしている人たちの胡散臭さだけにはどうも耐えられません。

確か高城剛も、もしかしたらアレはとても有益なものかもしれないけど、それを主張している人たちと同類とは思われたくない、などとどこかで言っていた気がします。
(Podcastだったかも)

お話自体は少年の挫折と再出発という青春ストーリーで、とても好みでした。

 

「幽霊のいる街」

ボーイ・ミーツ・美しい幽霊 in Summer

幽霊は多分、病気療養に来ていた若い女性。
その白くて儚い姿は少年には十分に幽霊に見えたことだろう。

B.G.M.は誠に勝手ながら「さよなら夏の日」山下達郎

 

「現国教師RC-01」

現国教師は若い女性型ロボット。
性格の悪そうな男性型数学教師ロボとバトルするヨ!

 

「醒めてみた夢」

美少女で嫉妬深い疫病神にとりつかれたヨ!
(我ながら見事な要約……)

 

「銀色自転車」

ガキにはガキなりの意地ってもんがあらぁね。
こんな感じ
やっぱり受験がんばった後に青春、だと思う。

 

「六畳劇場」

デビュー作。
この頃から絵は抜群にうまいが、ちょっと今よりも線が太くて少年漫画寄り。

ガキにはガキの、大人には大人の意地ってもんがあるってえこった。
それを青春と言うのかもしれない。

 

ということで微妙な作品もないことはないけど(それが初期作品集の醍醐味でもある)、全体的に粒ぞろいでエロスで青春な、実に冬目景さんらしい作品集でした。

 

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