逃げちゃダメだ!はダメだッ! 『堂々と逃げる技術』 中島 輝 【一般書籍レビュー】

2017年11月5日

逃げてもいいのよ?度:★★★★☆
2017年5月くらいに読了

 

「自分で真面目に決断したのならば、堂々と逃げて良し」

本書を一文でまとめるならば、こうなるだろうか。
人は逃げていいのである。

某シンジくんみたいに無理して逃げないでいると、謎のカウンセリングの後に謎の祝福を受けたり(TV版)、人類滅亡の触媒にされた挙句に気持ち悪いとか言われたり(旧劇)、なんの説明もしないBBA共に一方的に悪者にされたショックで人外ホモ少年に頼らざるを得なくなったり(新劇Q)と、踏んだり蹴ったりな目に合うのである。

 

逃げる、は技術である。
人は逃げれらないのではなく、逃げないのだ。

と作者は主張する。
逃げられない人は、逃げないという選択をしているのだ。
それはつまり「周囲に合わせて生きている」ということであり、それが逃げない人の価値観にうも合致しているという。

そういう人は自然に逃げない理由を探し出す名人だ。
逃げないと言う選択は、ある意味一番楽な選択肢なのかもしれない。

 

だがこれには当然反論がある。

本当に逃げられない状況の人はどうするのか。

作者はそれでも逃げろと主張する。

たしかに僕も、今の日本で(いわゆる犯罪がらみ以外で)本当に逃げられない人などいるのだろうかと思う。
でも実際にいわゆるブラック企業と言われるところの社員が、会社から逃げられずに自らの人生から逃げてしまうという悲劇が多発している。

 

やはり逃げるしか無い。
逃げられないと思っている人には、逃げていいんだよと教えなくてはならない。

それは自分の心の中の立ち位置を変えることで、可能になると作者は言う。
それは何かに少しだけ挑戦してみることだ。

例えば1時間だけ逃げてみる、などで十分だそうだ。
可能ならば視点を意識的に変えてみるのも有効だという。

そうすると、

逃げる=本当の自分に戻る

ということになるのだ。
逃げじゃない。戻るだ。
言い換えると随分とイメージが変わるものです。

 

最後に文中で紹介される

【本当の自信を取り戻す10の言葉】

を引用してみよう。

①私は自分が好き。
②私は自分を信じている。
③私は価値のある人間だ。
④私には無限の才能と能力がある。
⑤私は自分の不安を克服できる。
⑥私はどんなことでもできる。
⑦私は温かい心の持ち主である。
⑧私は自分に満足している。
⑨私はいつも前向きに行動する。
⑩私の未来を邪魔することは誰にもできない。

※太字は筆者

個人的に④⑤⑥はちょっとポジティブすぎて好きじゃないな。
でも②⑦⑨だけはなんとかそうなるべく、行動しようと思う。

 

結局いちばん大事なのは、

どうにもならないことに思い煩わされない

ことだ。

まあでも僕はもともとダメならソッコー逃げる人なんですけどね。
そんな僕でもウジウジとどうにもならないことで悶々とする夜はあるわけで。
ああ逃げたい……。

 

堂々と逃げる技術

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