メンヘラ道とは生きることと見つけたり 「メンヘラ刑事」 第1巻 カズミヤアキラ/本田晴巳 【マンガレビュー】

2017年11月5日

死ぬ死ぬ詐欺度:★★☆☆☆

「将来の夢は、楽な方法で、すぐに死ぬことです」
趣味は自殺の研究。兵庫県警・捜査第一課に配属された自称「メンヘラ」のエリート刑事・梅林寺凜々子と熱血漢の肉体派・竹山弥生警部補のコンビが活躍する新感覚キャラクター刑事ミステリー! カッターナイフを振り回し、消臭スプレーを噴射する凜々子に対し、怒鳴り散らす竹山。対立しながらも神戸で起こる事件を次々と解決し、ふたりの距離は次第に縮まっていく――。

Amazon作品紹介ページより

 

スマホ小説大賞2014・エンタメ文芸部門受賞作であるケータイ小説のコミカライズ。
ノベル版のイラスト描いている人が、マンガ版も描いているんですね。
違和感がなくて理想的だ。

 

内容だが、まず「メンヘラ刑事」というタイトルがいい。

ゴロがいいし、ひと目で中身がわかる。

キャラクターもいい。
自殺志願者であるキャリア組女警部補というだけで、十二分にキャラも立っている。
自称もメンヘラだし、とっても分かりやすい。

 

……と思ったのだが、もしかしたら「メンヘラ」と言う言葉に馴染みがないとわかりづらいかもしれない。

諸説あるが「メンヘラ」とはもともと2ちゃんねるのメンタルヘルス板の住人のような人を指し示す言葉。
メンタルヘルス → メンヘル → 人を示す ”er” をつけてメンヘラ

ニュアンス的には本当の医学的な精神疾患を持つ人、というよりはもう少しソフトな意味合いだとと思われる。
自称するにしても他称するにしても、いきなり病名を言うよりはネットなどで使いやすい、という面がある。

このあたりについてはこちらのサイトの解説が分かりやすい。

メンヘラとは (メンヘラとは) [単語記事] – ニコニコ大百科
 

メンヘラの自殺志願者/研究者という設定が、推理にも生かされている。

そして彼女がなぜメンヘラになってしまったのか、物語はそれを軸に展開していく。
もちろんそれは彼女の体と心にとんでもないキズを残した猟奇的な事件だ……だということを匂わせて次巻へ。
実に見事な流れである。

見事というのは定番を外していないということだ。
サスペンスの作法に則ったストーリー展開で、読むものを飽きさせない。
これは早急に続きを手に入れねば、と思わされた。
あるいは原作本に手を出してみてもいいかもしれない。

だからあああ早くぅ続きのセールをぅわあおああああああ(メンヘラ進行中)。

 

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