ペロリ……これは青酸カリ!!(死…… 度:★★☆☆☆
居酒屋の店主にして名探偵である主人公「アラカン」は、普段は常連客を大事に営業を続ける居酒屋の店主であるのだが、懇意にしているベテラン刑事、沼田の依頼に応じて、探偵と化す。料理のウンチクと人情の機微が程よくブレンドされた痛快探偵ストーリー。
グルメマンガの巨匠土山しげる氏の推理料理マンガ。
でも残念ながら1巻で打ち切りとなった模様。
いつものように料理の描写は悪くないのであるが、肝心のストーリーがちょっと弱かったと思われる。
まず1話毎のページ数の短さが、どうしても推理モノとして深みのある展開に向かなかったようだ。
更にはネタそのものも、そもそも数話にまたがって展開できるようなネタでもなかったかもしれない。
あと落ちに沼田刑事がツケを払わないというのが多用されるんだけど、ちょっと天丼(繰り返されるギャグ)にすぎるかも。
実はまあそんなことは些細なことなのでである。
一番の問題点がある。
殺人現場に残った料理をペロっと舐めるのは、ちょっと気持ち悪くないですか!?
それも下手すると被害者の衣服やハンカチに残ったシミとかもですよ!?
僕は別に潔癖症でもないし、落ちたものでも3秒以内ならセーフとか言いがちな男だけれども、さすがにこれはちょっとイヤだなーとか思いました。
そのせいで土田しげるさんの折角の郷土料理描写もイマイチに見えてしまったのかも。
これならまだ「めしぬま」の方がマシかも(ってまた引き合いに出してしまった。笑)
打ち切りの理由は基本的に原作者のせいといえなくもないのだろうけど、まあ巨匠もたまには失敗するってことで。
※どうでもいい追記
「ペロリ……これは青酸カリ!」とは
*漫画『名探偵コナン』7巻の月影島の事件にて、コナンが床に落ちている粉を舐めて麻薬を発見する場面を改変したネタの一つ。「なぜ主人公が麻薬の味を知っているんだ?」と読者がツッコミを入れたくなるほどシュールな場面であるため、時々ネタにされることがある。 あくまで改変ネタの為、実際にはこのようなセリフは存在しない、
ニコニコ大百科 青酸カリ より
うわー、改変ネタだったのか。
本当にあったセリフだと思ってた(笑)
ということでこのやっぱり毒物の危険性とか大いにあるので、現場に残った食べ物や染みをペロリとやるのは止めたほうがいいと思います。
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