「おじょじょじょ」 全4巻 クール教信者 【マンガレビュー】 悲しいからじゃない。優しいから泣けるラブコメマンガ
どうも最近クール教信者の信者になった気がしないでもない僕です。
Webコミックの「ピーチボーイリバーサイド」も最初の頃はかなりハマって読んでいたものです。
それがどうでしょう。
メジャーデビューしたらあれよあれよと言う間に人気マンガ家になってしまいましたね。
ストーリーもぶち込むアイディアも素晴らしいし、ガチで描けばかなりの画力も持っている人です。
だから、売れるのは間違いないとは思っていましたが、ここまでアニメ化作品を多数持つようになるまでとは思いませんでした。
最近ではやっぱり「小林さんちのメイドラゴン」のアニメが面白かったですね。
さすがはクール教信者(&京都アニメーション)といったところでしょうか。
さて本作「おじょじょじょ」はメジャーデビュー作品(違うかも)。
性悪、高飛車、ワガママで友達がほとんどいないハルお嬢さま。新しく転校してきた学校でも、早速周囲と溝をつくってしまいます。しかし、そんな彼女も、クラスの変人――昭和ファッションと落語をこよなく愛する男――川柳徒然と次第に打ち解けて会話するようになりました。お嬢さまにとって、初めての友達。そして、初めての――…。
一言で言えば、ラブコメです。
高飛車でボッチなお嬢様転校生と、故あって他人とうまく交われない変な少年の、まごうかたなきラブコメなのです。
そう、人生にはラブとかコメとか絶対に必要なんだッ!
二人はとにかく不器用。
それも優しさ故に。
そんな二人がいろいろありつつも、1巻ラストでついに付き合うことになります。
本来はここで終わる構想もあったようですが、連載が好評でまだ続きます。
ここから周囲の人たち(これがまた優しくてちょっとさびしい人たち)との関わりによる二人の成長が描かれます。
最終巻ではついに変な少年が何故に変なのか、そしてそんな境遇だったのにどうしてそんなに優しくなれたのかが解き明かされます。
(このあたりに関しては批判的な意見もあるようですが、僕は好きです)
そう、お嬢様も、少年も、過去に苦い思いをした初めての女友達も、いけ好かないと思っていた金持ちのボンボンも、ドSジジイ執事も、金の亡者かと思われた父親も、みんな優しいのです。
だから僕は、こんなたかがラブコメ4コマ(超失礼)なのに、あちこちで泣けてきてしまうのです。
そう、悲しいからじゃない。
優しいから泣けるんだ。
僕もこうありたい、こうされたい、と思って泣いてしまうんだ。
そう、クール教信者さんのマンガはどれもそうだ。
基本的にみんな優しい。でも厳しい。
しかしとことん優しい。
この感覚はもしかしたらみんながみんな共有できるものではないかもしれない。
でも僕はガッチリ心をつかまれてしまった。
だからクール教信者の信者になってしまったのです。
まあ信者といってもまだまだお布施が足りてませんが。
そこはまあセール待ちということで、神よ許したまへ……
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