ドMの人必見? でも家畜人じゃないヨ! 「物男」 第1巻 永田一由 【マンガレビュー】
kindle unlimitedで2017年8月末に読了。
「物男」とは自らの身体を駆使し、ラブホテルでベッドとして働く特殊肉体労働者。
26歳の童貞男、関戸は白ブリーフ姿でインテリア業界に革命を起こすか!?
月間1200万PV突破のWEBマンガサイト、コミカワで12か月連続トップ3人気を誇った作品。
作者の永田一由は講談社ヤングマガジンちばてつや賞準優秀新人賞を受賞した気鋭の新人。
記念すべき単行本化第1弾である。
ところで「家具になっている男」といって思い出されるのは
ある年代以上にとってはこちらではないだろうか。
「家畜人ヤプー」 沼正三
(前略)
そして、家畜である日本人「ヤプー」たちは家畜であるがゆえに、品種改良のための近親交配や、肉体改造などを受けており、「ヤプー」は知性ある動物・家畜として飼育され、肉便器「セッチン」など様々な用途の道具(生体家具)や畜人馬などの家畜、その他数限りない方法により、食用から愛玩動物に至るまで便利に用いられている。白人女性の出産も、受精卵の移植によって子宮畜(ヤプム)が代行する。
(後略)
僕なんかは実はこれを多分小学生くらいに石森章太郎のマンガ版でついうっかり読んでしまい、すっかりトラウマとなった思い出の作品なのです。
ということで恐る恐る読んだのだが、こちらは割りとフツーのギャグマンガだった。
良かったよかった。
……で終わるとレビューにならないのでもう少し書くが、読むとどうしても違和感に苛まれて純粋に楽しめないものが少しだけあった。
「物男」に関する情報というか、根拠というか、設定がもう少し欲しかったのである。
どうして「物男」なる存在が社会的に認められているのか、強引でも嘘八百でもいいから、理由付けして欲しかったのだ。
そして僕が性癖的に、全然「M」じゃないというのも、大きな理由だったかもしれない。
あと、生理的に白ブリーフが嫌い、とか(笑)
などといろいろ書いては見たが、そこそこ楽しめたことは間違いはない。
こういうよくわからない作品に出会えることも、kindle unlimitedの魅力のひとつ、ということで一つよろしくお願い致します。
家畜人ヤプー(1) 宇宙帝国への招待編 (石ノ森章太郎デジタル大全)
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