成功に必要なことはさっさと”やる” やり方は人に”聞く” 「仕事の成功は、マネが9割 マネをお金に変えるの成功法則」 池田光 【一般書籍レビュー】
なんか初っ端の肝心な場面で「乗るなら早くしろ、でなければ帰れッ!」とか言った説明&準備不足のヒゲのおっさんを思い出さないでもないタイトルですが、もちろんそれとは関係なく……
こちらはお名前で検索すると、最初に同姓同名のかなり怪しいビジネスをしている人物が出てきてしまって多分困ってると思われる池田光さんの著書。
(同姓同名ですよね?、本人じゃないですよね?)
仕事のみならず、なんらかの目標達成のための心構えに関する本である。
タイトルにも書いたが、本書の主張は以下の2つに集約できると思う。
1 必要ならすぐやれ
2 やり方は人に聞いてマネしろ
まず最初にやりたいこと(目的、目標)がある。
(もしやりたいことが無い、あるいは見つからないと言う人は、がんばってそれを見つけるか、あるいはそのまま平和に暮らすのも有りではないでしょうか、別に嫌味でもなんでもなく)
そして問題は方法論以前に、そのやりたいことをやるべきか否かで悩むことが多々あることだ。
絶対にやるべきことならば迷わないが、やるといいに決まってるはずなんだけどなんだかなあ的な、ぼんやりとした状態ということが、人生においてけっこう多いのでは。
そうした場合、筆者は「他人の意見を排除して、完全に自分の意志だけで決定せよ」と言う。
雑音を排除して、自分の心の中だけで「やるべきか、やらざるべきか」を決める。
そして次に追求するのは「速さ」だ。
自分の意志で「やるべき」、と決めたとしても、そこでまたいろいろ考えすぎると前に進めなくなってしまう。
だからスピード重視で、とりあえず始めてしまえというのだ。
「やりかた」はやりながら考える。
いやほぼ確実に先達がいるはずだから、とりあえずそっくりマネしてみる。
だめだったらすぐに別の人の方法論に取り替える。
圧倒的なスピードで、計画⇒実行⇒発見を繰り返せ
というのである。
つまり「ハイスピードPDCA」だ。
(なんか似たようなタイトルの本がいっぱい有りますね)
自分で考えるのももちろん大事なことだが、そこでスピードが鈍ってしまうことを著者は危惧する。
世の中には自分と似たような目的を持って、そしてすでに成功している人がたくさんいるはずだ。
であれば素直にそれを聞いてしまえばいい。
もし聞けないならばせめてよく見て観察しよう、と著者は言う。
本書には他にも成功のためのお金と時間の使い方や、コミュニケーション術に関する頁もあるが、大事なのはこの部分だと僕は思った。
なぜならば、僕の今までの行動には圧倒的にスピードが欠けていたからだ。
たとえばこのブログ。
「書評ブログをやりたい」という希望は随分と前から抱いていた。
そこから本当に始めるまで、結局5年以上(!)も掛かってしまった。
これにはもちろん、家庭のことや仕事のことなど、理由をつけようと思えばいくらでもできる。
だが結局、やりたいと思いながらもすぐに始めなかったのが最大の原因だ。
僕の悪い癖で、まず最初にいろいろ調べすぎた。
ブログに関する本を読み、同じくネットから情報を集めた。
そして集めれば集めるほど、何もできなくなった。
僕は別に完璧主義者ではないはずなのだが、情報過多に陥るとなぜかその傾向が出てきてしまうようだ。
考えすぎて動けなくなる、というやつかもしれない。
解決手段はひとつ。
やり始めてから調べればよかった。
とりあえずサーバーなりアカウントなり取得して、なんでもいいから一発目の記事を書いてしまえばよかったのだと、今にしてつくづく思う。
これはKDP出版にも当てはまる。
実は最後まで書いたはいいが、発表していない小説がそこそこある。
(公募に出して落ちたのもある。笑)
そしてKDPという手段を知るのだが、やはり実際に出版するまで随分と時間がかかってしまった。
これもまたすぐにやらなかったからだ。
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そして今現在、本業の仕事の方でやるべきことがある。
それもやたらとたくさんある。
(社会人ならみんなそうですよね?)
例によって些事にかまけてしまってその一歩が踏み出せていない。
これはイカン。
さっさとやろう。
とりあえずやり始めてから、うまいこと行く方法を人に聞こう。
本書はそんな決意を促してくれる良書だった。
(なんかアマゾンレビューでステマ批判(その事実はどうか知らん)もあるようですが、僕としてはいろいろと身につまされたので悪い本じゃないと思います)
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