やれたかもしれない夜にだけ訪れる朝がある 「やれたかも委員会」 第1巻 吉田貴司 【マンガレビュー】

2017年10月7日

kindle unlimitedで8月中旬に読了。

 

もしもあの時、勇気を出していたら…
そんな誰もが心に秘めている忘れられない夜を犠星塾塾長 能島明、ミュージシャン パラディソ、そして財団法人ミックステープ代表 月満子が判定します。
「やれたかもしれない夜は人生の宝です。」
ネットで話題のあの作品が待望の電子書籍化。
note、cakesで発表された第1話~第8話を大幅加筆修正。さらに特別編「まるでクジラの胃袋のような長い廊下で」6pを描き下ろしで収録。
(保坂和志さんとの対談記事は紙書籍のみの収録となります。ご注意ください。)

Amazon商品紹介ページより

 

やれたかも委員会 1巻

 

やれたかもしれない夜を照らせるのは唯一、やれたかもしれないという光だけ

とある一室。
奥には3人のやれたかも委員会判定人。

ヒゲと数々のポエティックな名言がすばらしい犠星塾塾長 能島明。
なぜか一番常識人ぽいミュージシャンのパラディソ。
男の幻想ぶっ壊し担当の財団法人ミックステープ代表 月満子。

彼らを前にして、宝石のような「やれたかもしれない」思い出を持つ男女が、その過去を告解し判定を仰ぐ……

これはそんなマンガである。
登場する「やれたかもしれない」エピソードの数々は、我々男性からしたらまず間違いなく「やれたんじゃね?」的な輝きを持っている。

 

やれたかもしれない夜があるからこそ、人はあと一歩前へ進もうとするのだから

だが落ち担当とも言える月満子女子が、僕達の淡い幻想を女子ならではの遠慮の無さでぶち壊す。
告白した男性とともに僕たちは涙する……
そんなマンガでもある。

この月満子なる女子はいったい何者なのか。
マンガからわかるのは、車の免許を持っている、ということぐらいだ。
財団法人ミックステープとはいかなる団体なのか。
これはおそらく、自分で編集したマイベスト的なカセットテープを収集、保存する団体なのではないかと僕は推測した。

 

 

偽りの中で美しく咲く一輪のやれたかも

まあそんなことはどうでもいい。
僕達の傷ついた心を癒やしてくれるのは、犠星塾塾長 能島明氏のセンシティブでクリティカルな名言の数々である。

お気づきかと思うが、本記事の見出しは全て塾長によるものだ。

そうだよ、僕たちはきっとやれたんだ。
やれたんだけどやらなかっただけなんだ。
やらなかったからこそ今を生きていけるんだ。
やってたらきっと今頃死んでた!!(錯乱)

 

あらゆる平行世界の中でやれたかもしれない世界で暮らすすべての人々に祈りと祝福を

ということで僕も「やれた」を3票獲得して焼肉奢ってもらいたいです。

 

やれたかも委員会 1巻

やれたかも委員会 1巻

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電書バト (2017-06-27)