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超薄幸少女と拳を極めし者(っぽい人) 「焔の眼」 全6巻 押切蓮介 【マンガレビュー】

2017年10月7日

2017年5月29日に購入、同年8月に読了

 

[まとめ買い] 焔の眼(アクションコミックス)

 

1945年、敗戦国、日本。異国の植民地となったこの国において、日本人は奴隷のような生活を強いられていた。死と隣り合わせの日常の中、売春宿の下女として働く少女は出会う、神をも恐れぬ戦慄の拳に……!! 暗黒の日本を生き抜く屍山血河のバイオレンスファンタジー、ここに開幕!!

Amazon商品紹介ページより

 

特に理由もなく超強い豪○っぽい格闘家と、同じく理由もなく(いやあるけど)めっちゃ不幸な少女が出会って大変なことになる話。

 

こちらの記事でも危惧していたのだが

 

大変というか、お話の展開が胸糞悪すぎる……。

理不尽に人が死ぬ。
いや確かに戦争ってそういうもんだと思うけど、戦争終了後もこれじゃあ人類に種としての明日はないぜって感じで主人公の周囲の人が死にまくる。

確かに現実を見回してみれば日本が平和(それも最近は脅かされつつある……)なだけで、中国のあの辺とかロシアのその辺とか中近東やアフリカのそこかしこでは似たようなことが起きているのは間違いない。

 

 

 

でもお話の中でまでそんなの見たくないのである。

 

たとえ最終的には主人公側が勝つような話でさえ、あまりに酷い、胸糞悪い描写は見たくないのである。

本作品は残念ながらそれに当たる。
当たるといいつつ全部読みましたけど。
だって押切蓮介作品であるからして、キャラもお話も面白いのは間違いないからだ。

押切作品といえば初期は「でろでろ」などの妖怪物、最近では「ハイスコアガール」などのゲーム&ラブコメ路線が有名だろう。

後者などは僕にとっても、黎明期からのアーケードゲーマーとして、そして無類のラブコメ好きとして、まさにドンピシャの作品である。

でも実は押切氏の本質は、たしかにこういう残酷胸糞救い無し系作品にもあるということはわかっている。

噂では「ミスミソウ」とか相当酷いらしいですな。
だから僕、もう全巻持ってるんだけど読む気しないんですな。
(じゃあ買うなよ、というのはさておき)

 

 

ところで「救い無し系」と書いたものの、本作品は一応そうではない。

 

作品冒頭で示唆されてるからネタバレということもないだろう。

このどうみても拳を極めすぎてるものっぽいというか、隠しキャラだった時代にはキャラ選択画面で特殊コマンドを入れないと登場しないやつっぽいというか、そういう見た目通りに馬鹿みたいに強いクロなるキャラクターの存在が、このお話を荒唐無稽なフィクションであることをその都度再確認させてくれることが、ひとつの救いとなっている。

あとヒロインの沙羅は可愛いし。

 

ということでいろいろと酷い文句を書いた気がしないでもないが、実際にはとても面白いエンタメ作品であることは間違いない。
残酷で身もふたもない胸糞展開に耐えられるならば、ぜひご一読を。
そうじゃなきゃ無理しなくてもいいです(酷