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問題解決とは大喜利のお題を考えるようなもの 「ウケる!アイデア術」 田中イデア 【一般書籍レビュー】

2017年11月5日

2015年こどもの日に購入、2017年1月中旬に読了

お笑い芸人に学ぶ ウケる!アイデア術 大喜利思考で面白発想がどんどん生まれる

 

お笑い芸人がお題に対して面白い答えを出し合う「大喜利」に学ぶ新・発想術!
人はだれでも、何らかのアイデアを必要としています。新企画や事業を立ち上げたいビジネスマン、勉強の効率を上げたい学生、家庭をうまく切り盛りしたい主婦……さまざまな場面で、問題を解決するためのアイデアが必要でしょう。その手段として、本書では「大喜利思考による発想術」を提案します。お笑い芸人がお題に対して面白い答えを出し合う「大喜利」の仕組みを勉強し、それをアイデア発想のヒントに応用。なぜお笑い芸人は、あり余るほどの面白い発想を生むことができるのか? (後略)

amazon商品紹介ページより

 

現在抱えている問題を、大喜利のお題と思え

 

すなわち、座布団を多くゲットしたものが勝つ!!
……座布団の下りは書いてませんが、要するにそういうことです。

今時分の抱えている問題、あるいはどうしてもアイディアをひねり出さなければならない問題を「大喜利」だと思って、そして自分はそれに挑戦する芸人だと思って考えよう!

と言い換えられるでしょうか。
もしくは「芸人思考的アイディア術@大喜利」か。

 

まずその芸人思考の特徴のひとつ、「常識破り」から

 

筆者は、常識を破るためにはまず常識を知らねばならないと主張します。
そして常識を知ることから初めて、たくさんの知識を得ることを目指せと。
そう、アイディアを生み出すためには、たくさんの知識が必須だというのです。

この点に対して、まったく僕も異論はありません。
アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせである
という有名なJ.W.ヤングの言葉を持ち出すまでもなく、頭の中にたくさんの要素がなければ組み合わせを試すこともできないからです。

では芸人的に、どうやって要素を組み合わせていけばいいのか。

 

 

それはずばり「お題に沿ってボケること」

 

それもひとつにとどまらず、ネタが尽きるまでひたすらボケ続けることです。

アイディアを出すなどと堅苦しく考えるのではなく、ひたすらボケ倒す。
まさに芸人的発想。

この場合、たとえつまらなくても意味がわからなくても、とにかくひたすら死ぬほどボケまくります。
そのうち何かウケるボケが出てくるはず……というのがこの発想法のキモです。

そしてボケるために、以下の発想テクニックを用います。

 

①組み合わせ─新しいものを組み合わせる
②逆転────逆にしてみる
③拡大────何かを足していく
④縮小────何かを引いていく
⑤連想────関連のある事柄を思い浮かべる
⑥パロディ──成功事例をそのままもしくはアレンジして使う
⑦不満────自分の不満を乗せて新しいものを生み出す

 

このあたりは、要素の組み合わせ技法である「SCAMPER」や「TRIZ」と同じ(というか劣化版といったら失礼か?)ですね。

 

以下、大喜利風の企画の出し方、コピーの書き方、プレゼンの仕方など続きますが、本書におけるアイディア生産術は、結局のところ既存物とほぼ差はないように思えました。

ただしモノゴトを大喜利風に考える、というのは煮詰まったときにはひとつの重要なヒントになるような気は確かにします。
アイデアとはボケることというのもハマれば面白そうですし、なにより気楽にできそうなことであることはかなりの利点です。

更に、もしかしたらおふざけや冗談などもってのほかともいうような、重大で重要でクソ重いテーマを考えるのに、かえっていいかもしれないなどとも思いました。

 

最後にこちらもけっこう重要と思えた項目を紹介して終わりにしましょう。

 

どうしてもアイデアが出ない場合
①ボーッとする
②身体を動かす
③すべて忘れる

 

(「思いっきり頭に詰め込んで考え尽くしたら後は忘れろ」というのは、やっぱりヤングやポアンカレの発想法ですよね)

 

 

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