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悲しいからじゃない。優しいから泣けるのです。 「プピポー」 全3巻 押切蓮介 【マンガレビュー】

2017年9月に購入

プピポー!(1) (メテオCOMICS)

 

主人公・姫路若葉(ひめじわかば)は、人には見えないモノが見えてしまう体質。そのせいで、周囲と馴染めない日々を過ごしていたが、不思議なイキモノを拾った日から、彼女の日常は変化していき……!? 奇才・押切蓮介が贈る、ちょっと怖いけど心温まる、新感覚のハートフルホラーコメディ!!

Amazon商品紹介ページより

 

どこからどうみても「押切蓮介」なハートフルホラーマンガの傑作

 

ハートフルホラーマンガってなんだよとか思うかもしれませんが、ちょっとだけ怖くて、かなり笑えて、かなり泣かせに来るという、心温まるホラーマンガのことです。
ってこれでもよくわかりませんね。

本作に関してはとにかく「押切蓮介」な感じのホラーマンガとしかいいようがない。
このプピポーには、この作者の全てが収められていると言っても過言ではないほど、濃密な「押切蓮介」が封入されています。

 

 

まず絵がヤバイ

 

特に1巻。
はっきりいえば下手というか、ワザと崩して描いてるのか思えるほどほど線も人物も不安定。

だがそれがいい。
それでこそ特異な世界観や、ヒロインの可愛さ(まあいつものキャラデザなんですけど)とプピポーの秀逸な造形も際立つというものです。

 

 

ギャグが冴え渡っている

 

別にもうこれホラーマンガっていうジャンル付は要らないよねというくらい、そこかしこに散りばめられたのギャグがキレてる。

キレているけどちょっとイラッともする。
なんというかそのアクというか、しつこさがウザいときもある。
でもそれすら「押切蓮介」テイスト。

 

 

そして泣かせに来る

 

 

ヒロインの家族の(馬鹿さ加減と)優しさ、初めて出来た友達の男前っぷり(女の子だけど)、そして謎の生物プピポーの正体……。

そう、人は悲しいから泣くのではない。
優しいところに感じ入って泣くのだ。

 

 

全3巻という短い物語の中で、これらが見事に描かれている

 

線が少々へなへなでも関係ない。
これこそがこの物語を紡ぐのにふさわしい画風であり、テイストなのだと言わざるをえない。

 

作者あとがきの「プピポー誕生秘話」にも驚かされました。
(最後に読んだほうがいいですよ)

 

 

 

そして悪い方の「押切蓮介」テイストである超胸糞悪い展開はない。
これ重要。
胸糞悪いのは現実だけで勘弁してください。

 

ということで個人的には傑作だと思います。
絵はすぐ慣れるので、未読の方はぜひ読んでみて下さい。

 

 

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