戦争よりも今日のごはんが大事 「衛宮さんちの今日のごはん」 第1巻 TAa 只野まこと TYPE-MOON 【マンガレビュー】
2017/5/28に購入。
衛宮士郎が自慢の手料理で、冬木の住人やサーヴァントたちをほっこりさせちゃいます! 詳細なレシピも付いて、だれでも士郎の手料理を同調開始(トレース・オン)!
Amazon商品紹介ページより
つまり「ごはん一杯>>>(越えられない壁)>>>聖杯」
かどうかは知りませんが、聖杯戦争だのサーヴァントだの英雄だのマスターだの令呪だのはとりあえず置いておいて、主人公の衛宮さんがひたすらご飯を作ります。
セイバーさんはひたすらそれを食べます(ここは本編と一緒)。
これはそんなFateシリーズのスピンオフマンガ。
そもそも元ネタの「Fate」という物語は要約するのが面倒なので、こちらを御覧ください。
Wikipediaより
要するに非常に血なまぐさい、かつ中2を極めたような話ですが、それであるがゆえにこういうのほほ~んとしたスピンオフが好まれるという側面があるわけです。
もっともその意味で本編であまりにも可哀想かつ可愛かったイリヤちゃんを主人公にしたこちらのスピンオフがかなり人気があるというのも頷ける話。
「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」
つまりスピンオフ/公式二次創作という背景を持つグルメマンガ
ですから本編を知らなくてもある程度楽しめますが、知っていたほうがよりのほほんとデキるのも事実。
でも今更あの膨大なシナリオ量の全てのオリジナルであるゲーム版(さすがに僕も未プレイ)や、これまたけっこうな量のあるアニメ版(最初のは未見で、2作目のUBWは見ました)を見ろっていうのも酷な話。
また今やってる最新のアニメ版はまったく違う話らしいですし。
「Fate/Apocrypha」
ということでもともとFateを知ってる人にしか基本的に受け入れづらい作品となっているのは非常に残念。
つまりグルメマンガ(というよりはご家庭お料理マンガ)としてなかなか秀逸な作品
まずレシピがしっかりしている。
その通りに作れば、ちゃんと料理を再現できそうです。
それもなかなかの正統派の作り方を紹介しています。
(これは僕は料理できないので推測ですが)
例えば昆布だしの引き方とか、竹の子のアク抜きの仕方とか。なんかスゲエ。
ストーリーとしては特に事件が起こってそれを料理で解決!などということはなく、日々の暮らしの中で「食べたいもの、食べさせたいものを作る」という実に素朴な内容で、安心して読めるものになっています。
本編ではほぼ全員敵同士でしたが、こちらではみんな仲良しこよしですし。
でもそのせいかどの話もオチが弱いのが玉に瑕。
どれくらい弱いかというと、「侵略!イカ娘!」並に弱いです(笑)
まあ弱いというかほんわかしてるというか。
それもまた癒し系マンガとしての美点かもしれません。
ちなみに僕はイカ娘は紙で持ってるマンガ版もアニメ版も大好き(故にブログが書けない)ですので、けしてディスってるわけじゃないのです!
ということでFateファンのみならず、正統派ご家庭お料理マンガ、あるいは癒し系グルメマンガを求めている方にはぜひともおすすめしたい作品です。
衛宮さんちの今日のごはん (1) (角川コミックス・エース)
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