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行きて帰りし完璧なる物語 「はやぶさ/HAYABUSA」 【映画レビュー】

2017年12月16日、アマゾンプライムビデオにて視聴

はやぶさ/HAYABUSA [DVD]

JAXA全面協力! 7年間、60億キロ―― 日本中に勇気をくれたはやぶさとそれを支えた人々を描く感動の物語
映画の言葉“失敗ではなく成果 その成果があったからこそ進歩があった”

<キャスト&スタッフ>
水沢 恵…竹内結子
的場泰弘…西田敏行
坂上健一…髙嶋政宏
川渕幸一…佐野史郎
田嶋 学…山本耕史
喜多 修…鶴見辰吾
監督:堤 幸彦
脚本:白崎博史/井上 潔

(中略)

<ストーリー>
博士を目指しながら論文を書き続ける水沢恵のもとに、一本の電話がかかってくる。その声の主は宇宙科学研究所(現:JAXA 宇宙航空研究開発機構)の的場だった……2010年6月13日。小惑星〈イトカワ〉調査を目的に、2003年5月に日本から打ち上げられた小惑星探査機はやぶさが地球に帰還した。月以外の天体からサンプルを採取して持ち帰るというミッションは、NASAでさえ成し得なかった人類初の快挙だった。7年間、60億キロにも及ぶ旅は、絶体絶命のピンチの連続。大きなプレッシャーと次々と降りかかるトラブルに、メンバーたちはどのように立ち向かっていったのか……。

Amazon商品紹介ページより

 

「諸神録」初の映画レビューは、個人的に号泣不可避の「はやぶさモノ」

 

 

どれくらい号泣不可避かというと、別に映画とか見る前から「はやぶさ」と聞いただけで泣けてくるレベル。

 

常々僕は物語の泣ける要素として、「悲しさじゃなく、優しさに泣けるんだ」という主張をしている。

つまり人が死んでどうのこうのというよりは、普通の人が普通の優しさを垣間見せた時、自然に心が揺さぶられて涙することが多い、というかそういうのに僕は弱いのである。

 

もちろん、ごく普通に「子供がピンチ/がんばる」とか「動物モノ」とか「人の死」といったテーマでも、当たり前のように泣けるのですが。
まあとにかく僕の涙腺はゆるゆるです(笑)。

 

ではなぜ僕は「はやぶさ」と聞くだけで泣けるのだろう。
一見して優しさはあんまり関係ないのに?

これにはどうやら3つの要因があるようだ。

 

 

 

 

まず第一に、「人間が頑張っているから」

 

ひとつの目標に対して、「はやぶさプロジェクト」においては本当に多くの人がとことん消耗する寸前まで頑張っているということは、ニュースのレベルではあったけど打ち上げ時から知っていた。

ありとあらゆる技術的な困難、あるいは予算折衝と行った対外的な危機、これらを乗り越えて人類初の試みは実行されていった。
これがもし「人類初」などと頭につかなくても、人は人が頑張っている姿には感動せざるをえないのだ。

もしかしたら僕があまり好きじゃないスポーツ観戦による感動も、この当たりに大元があるのだろうか。
だとしたら今後はそういう視点で見てみようかな。
でもマンガ読むのに忙しいからいいや(笑)

 

 

 

そして第二に、「擬人化による感情移入」

 

これだけ人間ががんばって心血注いで作ったモノだ。
魂が入らないわけがない!!(断言

もともと日本人にはすべてのモノに神が宿るという思想がある。
最近ではオタク界隈においても「擬人化」などというのはもはや定番中の定番のありきたりなキャラクター創造法ですらある。

 

もはや僕にとって「はやぶさ」は、魂と使命とド根性を持ったひとつの生命体である。
そしてはやぶさは全てのプロジェクトメンバーの子供でもある。
子供が一人で暗くて寂しい宇宙を飛んでいって帰ってくるのだ。
これを応援しない人間は居ない!!

おっとここで「子供」要素も登場だ。

 

 

 

そして第3の要素、「行きて帰りし物語」であるということ

 

大塚英志さんの著作によれば、エンタメ系の物語の基本は「違う場所に行って目的を果たして返ってくること」だという。

はやぶさはその生い立ち/使命からして、すでに物語の基本中の基本を抑えているのだ。
そして艱難辛苦を乗り越えて帰ってきた末に、カプセルを地上に向けて射出。
自らは燃え尽きる。
使命を果たした上での「死」だ。

完璧だ。
「はやぶさ」の一生は、完璧すぎる物語性を持っているのである。

 

 

 

だから僕はもう「はやぶさ」と聞いただけで泣いてしまうのだネ

 

ところでこの映画ですが、そんな「はやぶさ」の生涯を、見事に描いています。
役者も演出もとても良かった(やっと映画レビューっぽい文章が)。

だからもう、最後のあたりは普通に号泣してました。
映画館で見てたらやばかった……。

今ならばまだ「アマゾンプライムビデオ」で見られますので、ぜひ。

 

ということでなんだか映画レビューというよりは「はやぶさ」そのもののレビューになってしまいましたが、好きなんだから仕方がない。

あと余談ですが「ボイジャー」とかも好きなんですよね。
なにぜ今一番地球から遠いところにある人工物ですよ!
太陽から195億キロですよ!!

あと火星で今頑張ってる「キュシオリティ」とか。
誰か火星に行って彼に降り積もったホコリをはらって油差してきてきてくれ。
なんなら僕がいくけど?

外国製だけど、きっと彼らにも魂は宿ってると思う。
さびしいだろうが、がんばれ、マジがんばれ!

 

 

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