スモールオフィスにおける快適最小限の追求例 「モノが少ないと快適に働ける―書類の山から解放されるミニマリズム的整理術」 土橋正 【一般書籍レビュー】

2014/12/21に購入。

モノが少ないと快適に働ける―書類の山から解放されるミニマリズム的整理術

なぜ、残業ゼロの人は、デスクがきれいなのか・・・・・・?
仕事が早い人はやっている、秘密の習慣
◇紙類の流れをつくる
◇いつでもどこでもチェックできるノート、名刺
◇デスクのコックピット化
◇ミニマリズム的時間管理
◇なにも考えない「静寂のプライベートタイム」
ほか、仕事がはかどる日々の習慣&整理術のアイデアを大公開!
この習慣&考え方で、著者の家族が片づけに目覚め、担当編集の部屋もぴかぴかに。
一度知ったら、心地よくてやめられなくなります。

 

定期的にミニマリズムとか断捨離とか片付け術の本を読みたくなります

 

それはつまり、僕の部屋の状態がそれとは対極の状態にあるということ。
いやそれだと、汚部屋になってしまうな。
そこまでは酷くないものの、ゴミ以外そこそこ散らかっております。

思えば会社のデスクもそれに近いか。
仕事に使うもの以外は置いていないし、書類は全てクリアファイルに収まって入るものの、どうみても散らかり感が拭えない。

なぜだろう? → 理由はいいからとりあえず片付けろ → いやです(笑)

このループに陥る日々。
本当になんでだろう……。
いやただ単に面倒くさがりなわけですが。

そんな僕だからこそ、たまにこういうカッチョイイ部屋の作り方的な本を読んで、めんどくささを憧れになんとか置換しようとあがくわけです。

 

 

 

ミニマルとは必要最小限ならぬ、快適最小限な状態のこと

 

さて、本書において重要な一文がこれである。
なんでもかんでも捨てればいいってもんじゃない。
でも不要なものは要らない。
ごく僅かな本当に必要なものだけある空間というのは、快適そのものであるというのが著者の主張だ。

その快適さはまず作業のやりやすさに現れる。
そして考え事にも集中できる環境となる。
不要なものはノイズ、ということだ。
ノイズは作業と思考の邪魔以外の何物でもない。

……とは言い切れないのではないかと、実は僕は思っている。
事実、完全に無音な部屋に人間を閉じ込めると、数分から数十分で精神に異常をきたすという。
そこまでいかなくても、やはり刑務所みたいな部屋は人間としてどうかと思うのだ。
やはり少しはノイズが必要なのではないだろうか。

とここまで書いて思い至った。
コレはどう見ても、片付けられない人のいいわけです(笑)
それに普通の人がどうがんばろうと、まったくノイズレスの空間など作れるわけがない。
ということはやはり、一度とことん片づけてみなくてはならないということだな。
うーん、メンドクサイ……

 

 

適最小限を実現する2つのポイント

 

それは

「溜めずに流れを作る」こと。

そして「器のサイズを意識する」こと。

 

話を戻そう。
とても快適でミニマルな状態を作るためには、この2つが大事だという。

「溜めずに流れを作る」は、書類が手元に来たら出来る限りすぐ処理を施す流れを作ろうということだ。
どうしようもないもの以外とにかく保留するな、と。

これは郵便物に関しては僕も一部実行している。
あきらかにDMなものはすぐに捨てる。
そうじゃないものはポストから部屋に持ってくる間に開封し、中身を確かめる。
このくらいだと僕でもなんとか実行できるのです。

 

「器のサイズ」とは、例えば文具を入れる引き出しであったり、書類入れや本棚のことだ。
モノはその空間の埋め尽くすまで増え続けるという法則があるという。
大きな引き出しやファイルボックスは、いつの間にかモノで埋まってしまう。
本棚もそうだ。
(これは本来は幸せなことなんですが、ここではさておきましょう)

小さな器を用意して、これ以上モノを増やさないと決意することが大事なのである。

これは効果があるというのはわかっているが、なかなか実行できない。
というか、その小さな器そのものが増殖してしまう。
僕の部屋にはなんだか無駄にたくさん100均の整理ボックスが転がっている……。
よーし、整理ボックスを整理する箱を買ってこなきゃ(本末転倒的使命感

 

 

さて、本書のユニークな点として、以下の2つの考え方もあげられる。

 

「厳選した道具は全て単機能」

モノを少なくするためには、1つのものでいろいろなことができるものがいい、と考えがちだ。
PCなどはそもそもの存在意義としてそうなるべくしてなっているが、その他のものは出来る限り単機能のものを選ぶべし、と著者は主張する。
単機能のものは、その機能に限り高性能だからである。

男子ならば誰でも一度は欲しくなるあのマルチツールを思い出して欲しい。
スイス製のちょっと高級なやつとか、誰でも一度は手に取る位はしたことがあるのではないだろうか。
でもあれは非常用だ。
確かにひとつあるともしものときに便利、というか安心なような気がする。
だが一つ一つの機能は、切るならばナイフに、ネジ回しならばドライバーに、叶うものではない。
(でもカッコイイけど。笑)

それに著者は、

「単機能」の文具を手にすると自分自身、特に自分の脳が多機能になっていくのをすごく感じる。

という。
シンプルな道具をいかに工夫して使うかという方面に、脳の容量が使われるのかもしれない。

 

 

 

そして単機能どころか無機能の状態、つまり「インプットもアウトプットもしない時間というのを意識して持つべし」、とも言う。
何もしないという状態は、実は心身のバランスが取り戻すための貴重で贅沢な時間なので、大事にしようということだ。

これはいわゆるはやりのマインドフルネスという観点からも頷けるものがある。
何かしていないと落ち着かないと言う状態は、もしかしたら心身のバランスが危うくなっている兆候なのかもしれない。

 

 

ということで僕も、出来る限り要らないものを捨てて、必要なものだけに囲まれて過ごせるように片付けていこうと思います。
でもまずはこの「メンドクセー」という感覚を捨て去らねば……。
あ、やっぱ無理な気がしてきた(笑)

 

 

モノが少ないと快適に働ける―書類の山から解放されるミニマリズム的整理術
東洋経済新報社 (2014-03-07)
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