まさに完璧なゲーム/アニメのコミカライズ 「リトルバスターズ! End of Refrain」 全4巻 ZEN Key 【マンガレビュー】

2013/12/15~2017/12/10にかけて購入。

リトルバスターズ! End of Refrain(1) リトルバスターズ!End of Refrain (電撃コミックス)

幼なじみ5人のリーダー・棗恭介の就職活動を機に、いつかはみな離れ離れになってしまうことを意識し、不安を覚えていた直江理樹。そんな彼に恭介は力強く宣言する――。「野球チームを作る。チーム名はリトルバスターズだ」 TVアニメ版『リトルバスターズ!』公式コミカライズ第1巻!!

 

いわゆるKEYゲームのコミカライズ

 

KEYとはギャルゲーメーカーの老舗ブランドにして、泣きゲー(大雑把に言うとエロゲやギャルゲなのに感動して泣けるゲーム)というジャンルを構築したレジェンドメーカーであります。

僕なんかも「AIR」のアニメを見たことをきっかけに、「kanon」「CLANNAD」と順調に歩んでまいりました。
アニメは無論のこと、原作であるゲームもPSP(懐)でほぼこなしました。

このあたりを語りだすと一晩かかる割には「絵は慣れる」「良かった、泣けた、僕もゴールしていいよね?」「秋子さん最高」くらいしか内容がなかったりするので割愛します。

 

そして「リトルバスターズ!」といえば、その伝統的KEYゲームの後継にしてテーマを「友情」に据えたという記念碑的作品。
詳しくはwikipediaなどを参照してほしいのですが、思いっきりネタバレしてますのでそのへんは要注意です。

 

 

普通のコミカライズならばあまり興奮しないけど、絵師がZENさんときたらもはや大興奮!

 

ZENさんといえばこちらのサイトや同人活動が有名な、いわばKEYゲームのファン代表的存在。

据えZEN  (このサイトにおける個人的な見どころは「秋子さん」

そのあまりにも見事なファンアートやにじみ出る優しい世界観、そして絶妙なエロスが評価され、公式コミカライズの作家さんとなった方です。

つまり作品への愛と画力の両方を兼ね備えた凄い人。

 

 

優しさと絶妙なエロスはKEYゲームに共通する要素。

 

そのエロも思いっきり突き抜けたエロというよりは、なんかこう、魂の奥底を静かに揺さぶるようなエロスなのです。
むしろエロなど要らぬ!という方も、元はエロゲーだった「kanon」や「AIR」のファンに多かった記憶があります。

え、僕ですか。
エロはあってもいいです(笑)

でもエロありの18禁バージョンは声が無くなっちゃうんですよね。
それは作品の魅力半減以下といっても過言ではないです。
だからアニメ版の声優さんがエロもやってくれれば最強なのですが、それは無理というもの。
(特に「AIR」はもはや……)

その意味ではそっちの分野でご活躍中の声優さんがそのままアニメ版「リトバス!」にも出てくれたのはとても良かった。

 

 

 

描かれるのは「友情」、そして「生きる意味」

 

おっと、なんかマンガの話から逸れまくりである。
いつものことだけど。

そう、テーマは「友情」なのです。
そして裏にあるのが「生きるとはどういうことか」

ネタバレがあちこちで散見されますが、ついうっかり見ちゃったとしてもこの感動は薄れない。
なぜならば、生きる意味を問うラストのカタルシスよりも、物語全般を通じて描かれる「友情」に感動するからです。
だからギャルゲー原作なのに、男がやたら出るし、インパクトも強い。
女の子に囲まれて羨ましいというのもあるけど、なんといってもこんな野郎どもとつるんで遊べたら最高だったろうなという思いも強いです。

 

そのかわりかどうかわからないけど、主人公の理樹くんにはヒロイン属性が備わっているが面白い所。顔とか声とか。
性格も穏やかで優しいけど、密かに男らしいという。
その御蔭で主人公が男同士と女同士、どちらの友情撃にも絡めるという素晴らしいキャラクター設定となっています。

こうしたリトバス!の世界観を見事に描き出しているこのコミカライズはとにかくファンのみならずとも必見の内容だと思います。

 

 

 

ゲームもアニメも見ていなくても楽しめます!!

 

……けどちょっとやっぱり入りづらいかな。
特に独特のギャグのノリやキャラデザには慣れが必要かもしれません。
(でも「kanon」などの初期のものよりは全然とっつきやすい。その初期の独特の絵柄にしても、見続けていると本当に慣れる、というかこれくらいじゃないと物足りなくなる)

といいつつもやっぱり見て欲しいし、売れて欲しい。
でないと、いよいよ世界の秘密が明かされるという本作の完結編である「Last of Refrain」編の刊行が危ぶまれてしまうから。

でも今なんかZENさんはリトバス!「Last of Refrain」編と、「Rewrite」のコミカライズを同時にこなしてるという話なので、杞憂でしょう。杞憂だといいな。

つうかスゲエな!、ZENさん!!

 

 

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