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元最強JK女流棋士の、犯人と自分探しの旅 「盤上の詰みと罰」 第1巻 松本渚 【マンガレビュー】

2017/5/29に購入。

盤上の詰みと罰 : 1 (アクションコミックス)

 

ふらりと現れたその不思議な少女は、明るくて可愛くて、そして何よりも将棋がメチャクチャ強かった!!霧島都、元6冠王の女流棋士。5年前のとある対局をきっかけに、1ヵ月ごとに記憶がリセットされるようになってしまった。忘れてしまったその相手を探し出すため、彼女は全国将棋ひとり旅へ!笑顔と愛と謎が渦巻く本格青春将棋マンガ!

 

以前レビューしたこちらの作品では「将棋」+「めし」をテーマにマンガを書いている作者さんの、その前の作品になります。

 

 

 

 

「将棋」+「記憶リセット系ミステリー」

 

これまたかなりユニークな組み合わせ。
この時点で凄まじく興味を惹かれるものが有るわけですが、実際読み始めればその世界観にすぐに引き込まれていきます。

とにかくまず主人公がJKじゃないのに心はJKなものだからJKの制服を来て謎解きの旅に出ている、という設定が素晴らしい(笑)

そう、彼女は心は未だタイトル六冠を保持した最強JK女流棋士のままなのです。
でも最後の対局の後、なぜか記憶が1か月しか保持できないという体になります。
その謎の対戦相手、対局内容を知るべく全国を旅するJK(21歳)。
ううむ、ほんとミステリアス。
推理モノとしても抜群の世界観だと思います。

 

確かに記憶が一定期間で無くなる(前向性健忘)といえば、今ではそこそこメジャーなモチーフ/設定といえるかもしれない。
一般的にいちばん有名なのは、映画「メメント」でしょうか。
僕としては、マンガでは「喧嘩稼業」の櫻井裕章、小説では小川洋子「博士の愛した数式」、西尾維新「忘却探偵シリーズ」などが思い浮かびます。

 

でも彼女のこの症状には、あきらかな原因が有ることがわかっています。
そのカギを握るのは彼女の最後の対局相手。
果たしてどんな謎がそこには潜んでいるのでしょうか。
1巻の時点ではまったくわかりません。
まだセールになっていないので僕は買ってませんが、2巻で完結しているので次の巻でわかるでしょう、きっと。

 

 

制服の彼女は、犯人と自分を探しに旅に出る

 

謎解き要素もとても素晴らしいのですが、この作品の心に響くところは、彼女の犯人探しの旅路が、実は自分探しの過程でもあるというところです。

旅先の将棋倶楽部で出会う人達は皆将棋にかける思いは一途で、彼らとの対局ははっきりと彼女が何者であるかを教えてくれます。

そう彼女の旅は、自分とは何か、生きるとは何かを探す旅です。

その答えは実は既に明らかで、「将棋を指すこと、それが生きること」

故に彼女は言うのです。

「将棋とは私、負けは死」と。

そう、例え記憶が一ヶ月しか持たないとしても、彼女は将棋に命をかける棋士以外の何物でもないのだと僕は思いました。

そして「生きるということは食べるということ」で、次作の「将棋めし」に続くのかもしれませんね。

 

 

 

こんなこと書いていると本当に2巻を定価で買ってしまいたくなります

 

それだけはっ、それだけはなにとぞご勘弁を!!

ってこだわるほどのポリシーでもないので「ユーさっさと買っちゃいなヨ!」と脳内の○ャニーさんが囁いてくるのですが、未読のマンガも死ぬほどあることですし、落ち着いてセールを待つことにします(笑)

 

まあとにかく読める日が来るのが楽しみです。

そして読後にはきっと「なんで2巻で終わるんやっ、短すぎやろっ」
などと叫ぶことでしょう。
1~3巻くらいで終わるマンガマニアでもある僕としては、そういうのも含めて醍醐味なのです。

 

 

盤上の詰みと罰 : 1 (アクションコミックス)
双葉社 (2015-01-30)
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