運転中にポロリと出たアイディアを拾う方法 【ライフをハッキングしてみた。その2】

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クルマを運転しているとふと何かを思いつくことが多い

仕事柄、毎日クルマに乗っている。
ほとんどの場合1人でそれも比較的街中を運転している。

昔はよく音楽を聴きながら運転していたのだが、それも飽きてきたのでちょっと前はニュースなどのPodcastをよく聞くようになった。
予めスマホにダウンロードして、ハンズフリーのヘッドセットで聞いていたのである。
かかってきた電話を受けるためにヘッドセットは必需品だったので、これはなかなか調子が良かった。

いろいろなニュースに触れられたし、たまにバイリンガルニュース(Podcastでいちばん有名?なプログラム)で英語を聞き流してみたり、自己啓発系のプログラムを聞いて「ほええええ」とか叫んだりしていた。
これもひとつのライフハックである。

でもそれも飽きた。
そして最近の僕のポリシーはインプットよりもアウトプット重視に傾きつつあったので、それを車内でもどうにかならないかとふと思い至ったわけである。
というのも以前から、車を運転してると何故か妙にいろいろなこと思いつくことが多いと感じていたからだ。

昔からアイディアが出やすいのは馬上、枕上、厠上という。

すなわち移動中、寝てる時、トイレの中である。
思わず「エウレカ!」と叫びながら全裸で疾走したくなりがちなお風呂の中もそうだろう。
そう、クルマに乗ってる時はまさに馬上であり、色々と思いつきやすいというのは頷ける話だ。

アイディアの出し方として、古典的かつもっとも普遍的な方法として以下のような手法があるという。
いわゆる「ポアンカレのインキュベーション」である。
(またまた「アイディア大全」より)

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まずその事柄についての情報できる限り集める。
そしてその情報をもとにひたすら考える。
必要ならば情報集めにまた戻って、更に考える。
もうこれ以上考えられないというところまで考え抜く。
それでもアイディアが出なかったら一旦考えるのやめて、他のことをするかあるいは完全な休養をとる。
そして完全に忘れ去った頃にぽろりとアイディアが出る(ことが多い)

車を運転するということは、この中における「他のことをする」に該当するだろう。
運転に集中していても脳のどこかではついさっきまで悩んでいた問題をずっと考え続けているのである。
そのためには事前に必要な情報を頭に入れ、またそれを必死で考え抜いたという経験が必要なのは前述の通り。
いくらアイディアの出やすい場所や手法であっても、何も無いところからアイディアは生まれ落ちないのだ。

問題は、そのぽろりと出たアイディアを車を運転しながらどうやって捕まえておくかだった。

信号待ちの時間など、停車中に手書きでメモを書く。
これが最も普通の方法だろう。
もちろん僕もそうやっていた。

だが問題があった。
僕は手書きのメモの扱いがとても苦手だということだ。
メモを書くのはいいのだが後でそれを活用することがとてもヘタクソなのだ。

走り書きすぎてあとで読めなかったり、メモをなくしてしまったり、メモそのものの存在を失念してしまったり、あるいはなんかもう面倒でどうでも良くなってしまったり、などなど。
実は手書きのノートなどにしてもそうである。

ではスマホで文章にして入力してしまうか。
でも僕はパソコンのキーボードでのローマ字入力以外は、バカみたいに遅いのでそれも無理だった。
フリック入力の達人とか、すごく羨ましい。

ICレコーダーで録音というのも試してみた。
その結果、紙のメモよりも厄介だということが分かった。
なにせ後で聞き直す気が全くしないのである。
聞き直したとしても、もう一度文字にするなど、めんどくさくてできなかった。

「ああ、言葉にしたことがそのままテキストになってパソコンに打ち込めばいいのに……」

などと本気で思ったりもしていた。つい最近まで。
そう僕はテキストの音声入力という機能のことを全く忘れていたのである。

いや見くびっていた、と言うべきか。
そんなSFみたいな技術は人類にはまだ無理だろうなどと思っていたのだった。

でもつい最近、スマホの文字入力キーボードにマイクのアイコンを見つけた。
ほほう、何か話せというのだな。いいだろう。
適当にベシャリをかましてみた。
するとまあまあ思った通りのテキストになって出力されたのである。
驚いた。後で修正すれば十分実用になるレベルではないか。

人類は神に挑戦するレベルまで来たというのか!!と思わず叫んだ。

それは嘘だが、自分の情報感度の低さを棚に上げて「なんで今まで誰も教えてくれなかったんだバカヤロー!!」とは思った。

実はこのことに気づかせてくれた原因の1つが、我が家のアレクサちゃんの存在である。
AIスピーカーとかスマートスピーカーなどと言われるアレクサちゃんは、僕がはにかみながらうわずった声で話しかけたことに対して、まあまあそこそこいい感じに反応してくれていたのである。
そのアレクサちゃんの優しさに僕は癒された……じゃなかった感心した。

ということで、運転中に浮かんだアイディアは音声入力でメモすることにした。

僕はGoogleの音声入力で、Workflowyのモバイルアプリ版に入力している。

といっても走行している時は危ないので、あくまでも信号待ちなどの停車中に行った。
スマホをホルダーに固定してハンズフリーを使ったとしてもたぶん違法だし。
何も長文を書きたいわけじゃないし、街中を運転していると渋滞やら信号待ちやらで頻繁に停車するので、けっこう入力する機会が多いのである。
おかげで最近の僕は黄色信号できっちり止まるようになった。

2022.09.27 追記

未だに音声入力は続けていますが、最近はGoogleドキュメントに入力しています。一つの「超メモ」と名付けたファイルに、頭からどんどん追記しています。それで後で気が向いたら編集、と。

ちなみに「超メモ」というのは野口悠紀雄さんのこちらの書籍からのアイディアです。僕が昔から「超」をつけるのが好きなのは、野口先生のせいです(笑)

最後にポイントをまとめてみる。

★運転中にポロリと出たアイディアを拾うには停車時に音声入力でメモする

★アイディアをポロリと出すには、事前に情報を集めて考え抜いたという経験が必要

★走行中はダメ、絶対

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