高橋慶太郎さんの「ヨルムンガンド」が面白いです

もはや記事タイトルで言いたいことは言い終わってるシリーズ。紙の単行本でも何度も読んで、電子書籍でも買い直して何度も読んで、アニメもきっちり見ました。どれもこれも相変わらず面白い。なぜか?

いやなんで面白いのかとかどうでも良くて「読めばわかる」の一言で終わりでいいんですけど、「理由を分析して言語化してみる」というのも作品を楽しむ一つの方法ということで書いてみましょう。

まずタイトルがいい。ヨルムンガンド。なんやねんこれ。世界蛇?、クソカッコいい!!

 

 

単行本冒頭にある一文を引用してみる

「5つの陸を食らいつくし、3つの海を飲み干しても、空だけはどうすることも出来ない。翼も手も足もないこの身では。我は世界蛇。我が名はヨルムンガンド」

 

カッコよすぎます!

そして当然のごとく、作品のメインテーマと深く結びついています。

そしてお約束のタイトル回収もきちんとあります。初めてそこ読んだときは脳汁どばどばでました。

タイトル回収で唸らせられる作品に駄作は無いってのは本当ですね。

 

そう、最初から最後までストーリーが練り上げられているのも素晴らしい。キャラクター全員がそれぞれの役割を果たし、最初から決めていたであろうラストに向かって物語が語られていきます。

作者のストーリーテリング力に脱帽です。

 

そのキャラクターたちの人物造形のユニークさも十分過ぎるほど。

主人公である若き武器商人ココ・ヘクマティアルの護衛部隊一人ひとりにスポットライトが当てられつつメインストーリーが進むという展開なのですが、一人に付き1エピソードというのが実に惜しいと思えるほどです。

 

こんな素晴らしい作品ですが弱点もあります。

まずは11巻で終わってしまうところ。

ストーリーがばっちり決まりすぎていて、あっという間に終わってしまいます。もちろんこれが素晴らしいことでもあるんですが、もっと読みたかったという思いが強い。もうちょっと本筋と関係ない話も見たかった。

 

……なるほど!、蛇の話だけに「蛇足」がなかったのか!!

 

今思いつきました。我ながら上手いこと言った感がすごい(笑)

 

そしてまだ作者が発展途上の時代だったためか、ちょっと絵がアレなところが少しだけあります。

でも人物描写も戦闘シーンも物語にがっちりとマッチしてるので、読みすすめると全然気にならなくなります。万が一、絵柄で敬遠している人がいたらもったいないですよ、と言いたい。

 

ついでに蛇足ながら(しつこい)、アニメの出来もかなり良かったです。絵もCVも世界観に合っててとても良かった。変なストーリー改変もなかったし。

ただ動画で見ると「あんなに近くで打ち合ってるのになんで当たんねえんや!」と思わせられてしまうところもありますが、まあこれはガンアクション物の宿命かな。主人公サイドがばんばん死んだら困るやろ。

 

ということで「ヨルムンガンド」、原作もアニメもおすすめです。

 

ヨルムンガンド