説教系ハードボイルドグルメヤクザマンガ 「侠飯」 第1巻 福澤徹三 薩美佑 【マンガレビュー】

2017年5月27日購入

侠飯(1) (ヤングマガジンコミックス)

原作小説、ドラマ、いずれも大ヒットした大人気任侠グルメの決定版。ついに待望のコミック化!!! 就職戦線真っ只中にいる若水良太は、なんの取り柄もないダメダメ大学生。そんな良太は、学校の帰り道に突然ヤクザの抗争に巻き込まれてしまう! 組長の柳刃竜一と子分の火野に助けられるも、柳刃は部屋に居座ってしまう。 そして、わがもの顔でキッチンを占領するのであった。ヤクザが作る料理とは一体……?

 

Amazon商品ページより

 

目次

僕は原作もドラマも残念ながら見ていないが、この作品だけでも十分楽しめる

 

前も書いたけど、イマドキのグルメマンガは本当に設定が大変。

前にレビューを書いた「紺田照の合法レシピ」は、ギャグよりのヤクザ&グルメマンガでしたが、こちらはハードボイルド系のヤクザ&グルメの時々説教マンガとなっています。

シチュエーションとしては、追われているヤクザとスチャラカ大学生がなぜか同居!、ですよプロューサー!!
あまりにも男臭い出だしからそこから「アッー!」な展開になるかと思えば(いや思わないけど)、かなりちゃんとした料理マンガとなっているところが非常に面白い。

 

でもこのマンガの見どころは、ハードボイルドな組長によるスチャラカ3流大学就活生に対する、様々な説教シーンだ。

 

以下少しだけ紹介しよう。

なぜそんなに食に拘るのかという質問に
「俺達の家業はいつくたばるかわからん。くたばらなくても長い懲役にいきゃあ娑婆の飯は食えない。だからいい加減なものは食いたくないんだ」

ろくな仕事がないとふてくされる主人公に
「たかが目玉焼きでもこれだけのバリエーションが有る。世の中にはお前の知らない仕事がたくさんある」

よくこんな料理が思いつきますね、には
「アイディアとは情報と情報の組み合わせだ」
(J.W.ヤングかっ)

友人が自分探しにインドに行ったというと
「日本のこともわかっていないやつが外国をうろついてどうする」

 

 

くうう、どれもこれも心に響く。
てゆうか僕が言われてるみたいだ。

 

もちろん、紹介されている料理のウンチクもみな素晴らしい。
とりあえず僕はお米の研ぎ方だけはなんとか覚えました。
でもいちいちミネラルウォーターでお米研ぐのメンドクセエ。
「手間を惜しむな。特売の肉でも手間さえかければA5ランクばりにうまくなる」
……はい、すみませんでした。

 

侠飯(1) (ヤングマガジンコミックス)
講談社 (2017-02-06)
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