2017年5月28日に購入
悪を斃すのに正義は要らない――。世にはびこる凶悪犯罪者に対応するため、超法規的措置によって選ばれた“公的”元大量殺人者、紅守黒湖。その監視者であり、無類の乗り物好きである相棒、屠桜ひな子。善悪の彼岸で繰り広げられるアンチジャスティス・バイオレンス・アクション、堂々開幕!
ムルシエラゴといえばランボルギーニ。
僕も来年あたり買おうかなあと思ってますが、そもそもムルシエラゴってなんやねん?
ぐぐってみたら「コウモリ」という意味らしい。
なるほど、1巻巻末に収録されている読み切り版でもそう書いてありますな。
もちろん作品の世界観にぐぐっと迫る単語となっています。
あと先程来年あたりと書いてしまいましたが、来世あたりの間違いでした。
謹んで訂正いたします。
それはさておき、1巻冒頭から「狂気」の描写が凄まじい。
まずいきなりの殺人シーンの連打。
そのページに被さるのは大量の「ころした」の手書き文字。
715人殺したという記録と死刑判決。
でも「死刑無期限延期」。
残虐シーンや胸糞展開は大嫌いな僕ですが、ここまで荒唐無稽だと「ああこれはマンガなんだな」と逆に安心して読めます。
そこから濃厚なレズシーンに。
715人もぶっ殺した殺人鬼は完全なレズビアンである模様。
なんだか「デストロ246」を思い出さないでもないですが、まあきらいじゃないので良しとしましょう(笑)
さて、ここから本編開始。
「死刑無期限延期」となった主人公は、大方の予想通りに政府の犬となって、凶悪事件に立ち向かいます。
もちろん、それでいいのです。
「予想通り」は「期待通り」。
でもちょっと早くも僕の脳裏に疑問が浮かびます。
「あれ、この主人公、案外まともじゃね???」
確かにやることなすことドハデで人の生き死にとか全然気にしていません。
パートナーの脳内カーナビ超絶ドラテクロリガールもかなりのキレっぷり。
(ロリを除けば「ザ・ファブル」を思い出さないでもないですが)
でもなんだかすごくまともなんですよね。
まともというか、極普通に有能。
どこかの特殊部隊出身で除隊後はどこかの武器商人の私兵だったとか言われてもさほど違和感ないような。
(そうです、「ヨルムンガンド」を思い出しただけです。笑)
でも待って下さい。
批判じゃないです。
むしろコレがいい!!と思ったのです。
僕がマンガに求めるのはあくまでもエンターテインメント。
からの現実逃避&いやし効果。
ガチのシリアルキラーとかただのキ○ガイとか見たくないのです。
だからこれがいいし、素直に面白いと思える。
このあたりなかなかのバランス感覚だと思います。
それを端的に表しているのが、実は巻末のおまけマンガ。
主人公が可愛い女の子をナンパするのですが、その手口が実に全うで、実に参考になる。
いやもう僕ナンパとかする齢じゃないですけど。
だから人によってはもっと過激路線を要求する人もいるかも知れません。
たしかに僕としても冒頭の狂気の印象がだんだん薄れていくに連れて、もう少しキャラの掘り下げが見たいと思いました。
でもそれはきっと続刊で果たされるでしょう。
なにせもう10巻も出てますし。
ということで久々に書きますが、さっさととっととセールしやがって下さい>Amazonさん
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