実は癒し系に見せかけて痛い系 「くまみこ」 8巻まで 吉本ますめ 【マンガレビュー】

2014/7/25~2017/10/14にかけて購入

 

くまみこ

 

東北地方のとある山奥、中学生のまちは熊を奉る神社に巫女として仕えていました。ある日、まちは後見人(人?)であるクマのナツに「都会の学校に行きたい」と訴えた。やる気はあっても根気はない、世間知らずのまちに、心配性のナツは都会で生きていくために必要なあらゆる試練を与えていく。

Amazon商品紹介ページより

 

 

目次

何が痛いって、主人公まちちゃんのコミュ障っぷりが超痛い

 

まちちゃん自体は超かわいい。
巫女だし、くまのナツが好きすぎるし、家電製品全般に弱すぎるし。
でもあまりにもコミュ障なのである。

コミュ障といえば僕の中でのトレンド的には「古見さん」なのであるが、彼女の場合は「コミュ症」だ。
漢字の違いは出版コードというかまあ出版社の都合だとは思うが、意外と両者の差を体現している。
古見さんのそれはまだ可愛げがあるというか微笑ましいのだが(よりマンガチックであるとも言う)、まちちゃんのそれは見ているコチラが心配になるレベルなのだ。

はっきりかくと「マジで○○なんじゃね?」的な(ハッキリ書いてないな。笑)

 

 

 

実はもう一つ「痛い」ことがある。
それはアニメの最終回……

 

まずなんであんなセリフをよしおに言わせた……。
詳しくは書きませんが、仙台市民を思いっきりシャレにならない言い方でディスるセリフやキャラ崩壊とも言える原作とかけ離れたセリフをぶっこんできたのです。

原作にも同様のシーンはあるのですが、ちゃんとギャグになっています。
ですが、なぜかアニメでは言葉足らずというかなんでか知りませんが、極めて不愉快な場面になってしまってました。

 

そしてあの謎のバッドエンド……。
そこまでは原作に忠実に、というかより消化させる形で素晴らしいレベルでアニメ化されていたのですが、なんだアレは!?みたいな最終回。

なんという勿体なさ!!
というか痛さ!!!
最終回までは演出も声優さん方の演技も本当に素晴らしかったのに!!!!

(詳しくは「くまみこ アニメ批判」とかでググってみて下さい)

 

 

ということで実はアニメ中盤で惚れて原作を買いだした僕でしたが、その最終回に少々衝撃を受けて未読でずっと過ごしていました。
(まあ他に読むものが多すぎたというのもありますが)

んでHD10を買ったことをきっかけにようやく読み始めました。
うむ、やっぱり痛い。
まちちゃんの将来、それもすごく近い将来がすでに心配だ。
なんかもう、お父さん目線にならざるをえない。

 

でもナツは頼りになるし、よしおもアニメよりは全然まともだし、村人は優しいし、癒やし要素のほうが痛さよりも勝ってはいます。
ああでもやっぱり……。

 

 

 

 

なんだかんだ書きましたが、マンガは文句なしに面白いです

 

痛いけど癒やされます。

もうまちちゃんのコミュ障なんか治らなくてもいいよ!
村で一生涯保護すればいいじゃん!

と自分で書いて気がついた。
なるほどもしかしたらこれをアニメ版ではいいたかったのかも知れない。
別に擁護じゃないけど、そう考えると少し理解できる気がしないでもない。
でも描き方ってものがあるだろ……。

 

 

と、最後までアニメの話ばっかりになってしまったという、珍しいパターンのマンガレビューでした。
もう一回書きますが、マンガは本当に面白くて超おすすめですよ。

 

 

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