2017/12/24にアンリミ利用開始。
なぜ、あなたは稼ぐために頑張れないのか?
あなたは「上の世代」と違い、
生まれたころから何もかもが揃っていたので、
金や物や地位などのために頑張ることができません。
埋めるべき空白が、そもそもない「乾けない世代」なのです。
しかし、仕事がなくなっていく時代には、
この「乾けない世代」こそが希望になります。
(本書「はじめに」より)
世代別モチベーション感の簡単なまとめ
乾いた世代とは、モノがあまりない子供時代を過ごした傾向がある、およそ団塊の世代以前、あるいは単におっさん、おばさん
そのモチベーションの源は、「達成」と「快楽」
乾けない世代とは、生まれたときからある程度モノに囲まれて育っている傾向があるおよそ団塊の世代以降、あるいは単に若い人
そのモチベーションの源は、「意味合い」と「良好な人間関係」、そして「没頭」
この世代間にあるモチベーションに関する溝は、そう簡単には埋まらない。
それは「価値観の違い」と言ってもいい
本書において著者はこの価値観の違いを生み出す要因として、生まれた時に豊かだったかそうでないか、を上げている。
(もちろん個人差というか貧富の差どの世代にもはあるが、あくまでも平均的な意味で)
生まれてから大人になるまでにモノに対する飢餓感の方を多く感じながら成長すれば、大人になってからの価値観は、それらを自力で得ることが中心となる。
対して大人になるまでに既になんでも持っていた世代にとっては、それらがあることはもはや当たり前のことである。
だからそれを得るために努力するという視点がまず無い。
そしてこの違いは、そのままでは基本的にお互いに理解できない。
だから世代間の溝はいつまでも埋まらず、お互いの無理解から不幸な出来事まで発生しかねない。
もしかしたらブラック企業がもたらした数々の悲劇も、このあたりに要因のひとつが有るのかもしれない。
では僕はどちらの世代に属するだろうか
一応団塊の世代の後の年代だ。
だからかどうかはよくわからないが、どちらかと言えば乾けない世代に属する気がする。
しかし周囲を見てみると、まだまだ達成と快楽を重視していると思われる同年代も多い。
もしかしたらちょうどそれらが混じり合ったグレーゾーンの世代なのかもしれない。
もちろん僕にも物欲はある。
あるけどどうしても高級車とか海外旅行とかブランド品とか「ギロッポンでパイオツカイデーなチャンネーとミーノーにコーイー」のような欲望にはさほど関心はない。
もっともこれは僕が貧乏性なだけ、あるいは心の奥では本当は欲しているんだけど手に届きそうにないので諦めているだけ、かもしれない。
(てゆうか現実でパイオツカイデーなチャンネーから「飲みいこ?」とか言われたらフラフラついていきそう……でもない。ヘタレだから。笑)
では乾けない僕達が仕事をしていくにはどんな「意味合い」が必要なのか
それは「他人から感謝されて、お金をもらえること」だ。
……良かった。
ここで「ありがとうを集めることです」とか言われたら、本を投げ捨てるところだった。
あ、電子書籍だからサーバーから消し去るだけですが。
いや、人から感謝されることを目標に知ることを否定するわけではない。
ただ過去にそんなことを堂々と言い張って結果的に会社のイメージをクソ悪くした上に実際に若い社員を自殺にまで追いやったくせに自分は今のうのうとセンセイとか呼ばれてる悪魔みたいな顔したおっさんのことを思い出しただけです。
あの自腹でカクテル用のリキュールとか用意してた激ヤセ青年は今まだ存命なんでしょうかね?
閑話休題。
人はどんな時に感謝しつつお金を払うのだろうか
それは自分にはできないこと、なし得ないことに対して、いくらでもお金を払うのだ、と著者は言う。
ということは、もしその他人にはうまくデキないが自分には好きで楽にできることが見つかれば、最大級の幸福である、ということだ。
任天堂の故・岩田聡元社長の「〝労力の割に周りが認めてくれること〟が、きっとあなたに向いていること。それが〝自分の強み〟を見つける分かりやすい方法だ」
と言う言葉も紹介されている。
乾けない世代のモチベーションの源泉として、まだ「良好な人間関係」と「没入感」が上げられているが、これらに対してもどうすればそれらが得られるかについても本書には記載がある。
それは実際に読んでみていただければ、と思う。
(けしてめんどくさくなったからじゃないですよ?)
ということで「お金」がモチベーションにあまりならない乾いた世代の僕達が、どのようにして仕事していけばいいのかに対して、様々なヒントが得られる良書だった。
アンリミで読めるので、会員の方はぜひ。
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