強くてエロいお母さんは好きですか? 「勇者の娘と出刃包丁」 全2巻 和六里ハル 【マンガレビュー】

2017年9月7日にセールで購入。

電書特売録モロガミ

 

勇者の娘と出刃包丁 : 1 (アクションコミックス)

 

人間と魔族との戦いから16年。戦争を終わらせた伝説の勇者の娘・りんくは、貧乏な生活とどうしようもないママにイライラが爆発寸前。ある日、死者を蘇らせる「蘇生の魔法」の存在を知ったりんくは、勇者の父を生き返らせてママを更生させるため冒険の旅に。なのに、何故かママまでついて来てしまった! 大ボケだけど最強な巨乳ママと発育の遅い娘、凸凹親子のちょいエロ珍道中第1巻!

Amazon商品紹介ページより

 

 

 

目次

買った時点で本ブログに「地雷臭がする」などと失礼なことを書いた私。

 

なんでそんな臭いがしたのかというと、表紙の謎の乳袋である。
もともと乳袋否定派の僕だが、エプロンにそれは流石にねえだろ、と思った次第。

 

そんな理由でかよ!と自分でも思わないでもないが、予感は半分当たってしまった。

設定とか世界観とかなかなかいいのに、エロ要素が邪魔なのである。

紹介文にはちょいエロなんて書いてあるが、実際にはけっこうエロ(しかも少々お下品系)なのだ。
おそらくそれを売りにしようとしたのだと思われるが、残念ながらその目論見は外れたように僕には思える。
(一応僕の性的な趣味嗜好とは無関係に、です)

 

 

エロ要素が物語のストーリーを味わう上で、余計なものにしかなっていないからだ。

 

すごい才能を秘めた勇者の娘(でも貧乏)と、ぐーたらでガサツなママ(でも実は……)の冒険の旅、というか珍道中がメインストーリーだ。

敵方にも、主人公側と対象的な存在となっている母娘がいる。
まさに光と影、のような。

またラスボスもまあそこそこ興味深い存在だった。

だったというのは、2巻最後の辺は打ち切り感がすごいので、ラスボスも結果的にがっかり感が強くなってしまったからである。
けっこう深掘りできるキャラ設定だと思うのですが。

 

これだけでけっこう面白かったんじゃね?、と思う。

プラスちょっとしたサービスシーンが時々あれば、エンタメ作品としては十分だったんじゃないかな。
(ちなみに僕はエロ否定派じゃないですよ?、むしろ大好物。笑)

ということで、画力もなかなかだったのに、連載的にはちょっと残念なことになってしまった。

もっとじっくりと、「愉快な母娘の王道RPG的な冒険の旅」が見たかった。

色んな意味で実に惜しい!と思わされた作品だったので、次回作に期待したい。

 

勇者の娘と出刃包丁 : 1 (アクションコミックス)
双葉社 (2012-09-07)
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